ITソリューション企業のシンプルなデザインの会社案内パンフレット

ウイングアーク1st株式会社は、企業のデータ活用をサポートするソフトウェア開発と販売を担う会社です。企業活動に欠かせない帳票を扱うソフトウェアサービスでは国内シェアＮo.1の実績を誇ります。今後は、膨大なデータを経営・業務の意思決定に役立てる「ビジネス・インテリジェンス」領域をより一層強化し、今日まで培ってきた「帳票ソリューションの会社」という認知にとどまることなく、データ活用のソリューションカンパニーとしての認知度・存在感を高めていきたいという意向がありました。アートアンドサイエンスが手掛けたのは、会社案内パンフレット。ちょうど新社長が就任し、コーポレートブランディング全体の見直しを図っているタイミングでもありました。「データ活用の専門知識を持たない人にとっても分かりやすい言葉で会社を語りたい」とのリクエストから、同社の事業活動を説明する表現の「スタンダード」、コーポレートブランディングの旗印となるような冊子を目指しました。

会社案内パンフレットを制作するにあたり、まずはクライアントの強みを整理。会社の目指すビジョンとともに、会社の方針や注力領域、サービスの特徴などを、誰にとってもわかりやすい言葉に落とし込んでいきました。そして、大胆な構図のビジュアルとともに、会社の躍進の要となる2つの事業を分かりやすく解説。また、クライアントが主力事業の他に力を入れている社会課題の解決に向けた数々の支援活動を、ＣＳＲではなくＳＤＧｓの枠組みで紹介することを提案しました。これにより、クライアントの持つビジョナリーな企業姿勢をより鮮明に印象付けることが出来ています。その他、情報の羅列になりがちな沿革紹介ページには、一目で分かるようにサービスロゴを添えたり、実績の裏付けとなるような情報を指標データとして集約したり、会社の成長性をすんなりと読み取れるような工夫をちりばめました。膨大な情報の中から必要なものを取捨選択し、わかりやすい言葉に変換し、読みやすいページ構成やレイアウトに落とし込む。まさにエディトリアルデザインの力。数多くの会社案内パンフレットを制作してきた経験があるからこそ、「必要な情報」にフォーカスした紙面を着実に仕上げることができるのです。