パンフレット 販促ツール制作実績
(業種|メディア、旅行・宿泊・レジャー)
株式会社昭文社
観光・出版系ビジネス企業のBtoB向けパンフレットデザイン(高級紙)
観光ソリューションを理解させるため
辞書のようなデザインを提案
『まっぷる』などの観光ガイドブックを発行している出版社・昭文社が観光地や施設、企業を対象とした観光ソリューションサービスを新たに展開することになり、そのDMを制作しました。ソリューションサービスの提供という、目に見えづらい抽象的なものをどう伝えるかが鍵になります。営業スタッフの意識をまとめるためにも、シンボリックなパンフレット形式のDMをつくる方針に決まりました。サービス内容がノウハウの提供なので、DMというかたちでどうやって直感的に分かってもらえるかが課題です。さらに、観光ソリューションサービスというもの自体が分かりづらいので、何かキャッチーなネーミングが必要だと考えました。また、手に取ってもらえるDMにするためにはインパクトも大事な要素になってきます。
そこで導きだしたこたえは、サービスの提供=「ノウハウがぎっしり詰まった本」をお届けしますというストーリーの構築。サービスをパッケージで提供するという意味もこめて、メインモチーフに辞書のような分厚い本を設定しました。原寸に近いビジュアルでリアルな臨場感を出し、ノウハウのぎっしりつまったサービスであることの可視化を狙ったのです。
原寸大のビジュアルデザインと
プロモーションに最適なネーミングを決定
1見開き1カットで撮影し、しかも、原寸サイズのビジュアルにこだわりました。本とわずかな小物だけですが、フラットに撮影し、インパクトある仕上がりにしています。これによって形のないサービスへのリアリティを感じてもらおうと狙ったからです。また、付箋や手書きのメモなどで、クライアントがより具体的なイメージを描きやすいようなあしらいも追加しています。
さらに昭文社の観光ソリューションの強みは「再訪をうながす」と伺ったので、それにちなんだサービス名をこちらで考え提案しました。植物のマタタビには、昔、旅人が山道に迷った際、たまたまこの実を食べたところ、たちまち元気が回復したことから、この名がついたという説があります。そこから着想を得て、旅にまつわるプロモーションに最適な「また旅」というネーミングに決定しました。本というメインモチーフを採用したことで、より具体的なサービスを思い浮かべていただけるものが出来上がったと思います。デザインだけでなく、よりコンサルティングやブランディングに近い内容の案件でしたので、ディスカッションを通して、サービスの価値や存在意義、強みなど、プロジェクト内容を再認識できました。