パンフレット制作実績
(業種|製造業)
株式会社振研
製造現場の空気感が伝わってくる、カタログデザイン
ただの製品紹介では終わらない、技術者の気概をこめたカタログ
重厚感のある表紙が目を引くこちらのカタログは、振研が提供する振動試験機のカタログです。振動試験機とは、製品に振動を与えて性能や耐震性をチェックする装置のこと。振研は、国内トップレベルのシェアを誇る振動試験機メーカーで、あらゆる振動試験のアプリケーションを提供しています。日々、製品の高精度化を追求しており、1995年の阪神・淡路大震災以降は、さまざまな業界でその名が知られるようになりました。表紙のキービジュアルも振研の代表的な振動試験機のひとつです。このカタログを制作するにあたり、経営者だけではなく技術者にもヒアリングを行い、振研ならではの「強さ」を探りました。その過程でとくに印象深かったのが、関係者一人ひとりが抱いている仕事へのひたむきな思いです。社会からの需要に応えるためなら手間や労力を惜しまない――、この姿勢こそ振研の「強さ」そのもの。製品写真を並べるだけのカタログでは振研の真の魅力を伝えられないと考え、現場で働いている技術者たちの息づかいが聞こえてくようなデザインを意識しました。
写真とイラストを活用した、明瞭かつスタイリッシュな誌面デザイン
振研ならではの実直なイメージを伝えるため、冒頭の見開きページ全面に製造現場の写真をレイアウト。読み手にまで緊張感が伝わってくるような一枚で、世界観に引きこみます。また、キャッチコピーの「新たな製品が生まれるとき 新たな振動が生まれる。」によって、振研の社会的な存在意義を端的に表現。目まぐるしく変化するニーズに応えてきた、技術屋集団のありようを想起させることが狙いです。キャッチコピーを裏打ちするのが、目次に掲載した製品カテゴリーの幅広さです。自動車、電子部品、輸送……と、各カテゴリーと紹介しているページを紐づけて一覧にしました。各製品の紹介ページは視認性を重視して、イラストを多用しました。単体での撮りおろしが難しい大型製品でも、イラストであれば外観から独自機構まで細かな表現が可能に。一般的な製品カタログは野暮ったい誌面になりがちなのですが、切り口次第で今回のようなスタイリッシュな仕上がりになります。クライアントからの評判も上々で、度々増刷されています。