監査の透明性、信頼性を伝えつつ、デザイン性も両立させた会社案内

「アヴァンティア」は、東京都内に拠点を置く監査法人です。第三者の立場から、企業の会計処理や決算が適切に行われていることをチェックするのが役目です。同社は、監査品質の確保に向けた取り組みを「透明性報告書」として公表。組織的な品質管理体制を示すことで、ステークホルダーからの信頼の向上にもつながります。報告書は毎年、自社制作していましたが、競合の監査法人に追従するかたちで、外部に委託することに。デザイン性の高い会社案内を制作するにあたって、ゲットアップ＆デザインに声がかかりました。

会社案内のキーカラーは、コーポレートカラーであるブルーを基調としています。全体のデザインについては、やわらかい表現になりすぎないように配慮し、厳格で誠実な姿勢を表現。

誌面は取り扱う情報の属性や種類によって、段組みを変えています。例えば、関係者からのメッセージは二段組、取り組みの関連情報は一段組みといった構成になっており、読みやすさを重視しました。

表紙のビジュアルは「プラットフォーム」と「個の成長、個の力」の統合をイメージしています。これは「アヴァンティア」の理念である「社会の公器たる企業と社会的使命感を有する人財の架け橋、すなわちプラットフォームとしての役割を果たすこと」から着想を得ています。あしらわれている六角形のデザインは、バランスが良く隣通しが繋がることができる形として、見る人に調和、結合、強度を想起させます。また、キービジュアルとした、複数の六角形が規則正しく並んだ「ハニカム構造」にも注目です。この堅牢で安定性に高い構造と、圧倒的な個の集団である「アヴァンティア」の強みを重ねました。中面で使用している役員のポートレート12カットは、変化をつけるために背景を3パターンほど用意して撮影。

パンフレット全ページにわたり、キービジュアルを基調とし、報告書としての、読みやすさを配慮したエディトリアルデザインでまとめています。