制作実績

パンフレット制作実績

消費者庁 消費生活相談員

消費生活相談員の在り方・活動内容の認知度向上を目指すパンフレット

イラストの特性を活かし、
消費相談員がもつ
親しみやすさを表現する

「消費生活相談員」とは地方公共団体の消費生活相談センターや消費生活相談窓口で消費生活相談やあっせんに対応する専門職。モノやサービスの売買に関する消費者の相談に乗り、解決や被害防止に導くことを役割としています。しかし、残念なことに世間から充分に認知されているとは言えません。どんな人材が相談員として活動し、どんな業務に取り組んでいるのでしょうか。このパンフレットの大きなテーマになったのは、相談員の認知度を高めて相談の間口を拡大すること、さらに地方自治体の相談員を増やすことです。相談員は、悪質業者から地域住民を守るパートナー。活動の根本にあるのは一つひとつの相談に寄り添ってくれる奉仕性です。その「親しみやすさ」を如何に伝えるかが問われました。弊社からはイラストを軸にする構成をご提案。イラストは写真やテキストよりも直感的な理解を促し、官公庁・公的機関へのとっつきにくさを解消する効果があります。また、多彩な表現が可能になるメリットも。「可愛い」「スタイリッシュ」「クレバー」など、読み手に合わせて演出できます。このパンフレットでも、イラストのタッチはもちろん、線の太さや色合い、人物の頭身まで細かく調整しています。

目を引くキーカラーに設定し、
消費者・社会との関係をデザインで視覚化

紙面は「消費生活相談員の果たす役割」にはじまり、「必要とされる知識と能力」「消費生活相談員の声」「消費生活相談員 Q&A」という流れに。定量データや相談事例、現場の声なども織り交ぜることで、消費生活相談員の全体像をとらえることができます。表紙や中面を彩るキーカラーは赤色に設定。クライアントからは「すこし派手ではないか」と懸念の声が挙がりましたが、そもそもこのパンフレットの発端は認知度向上にあります。落ち着いたトーンでは、市役所などで配布されたとしても他の冊子に埋もれてしまい目的は果たせません。イラストで目を引かせるデザインを提案したところクライアントにもご好評をいただきました。「人に寄り添い、暮らしを守る」。そんなキャッチコピーがあしらわれた表紙は、クライアントの要望からポスターとしても兼用できるデザインが求められました。そこで、相談員を中心にして消費者たちが取り囲むようなイラストに。相談員と社会・消費者による「関係性の視覚化」を狙いました。人々の生活の様々なトラブルに対応できることを端的に表現しています。