専門医療への信頼と期待を高めるパンフレットのデザイン

横浜フォルテ矯正歯科医院は、高度な技術を擁する矯正歯科を専門とする医院です。矯正歯科の顧客はその特性上、直接説明を聞きに来られたり院内を見学されたりという「事前リサーチ」を入念に行ったうえで通院する歯科医院を決定します。いわば熟考期間を経て意思決定をするわけです。パンフレット制作の目的は、一度来院したり知人から紹介された顧客が、通院する矯正歯科医院を検討中の間、フォルテ矯正歯科に対する前向きな評価を忘れてしまわないようフォローすること。そのためには、院内の快適な空間と環境、歯科矯正に対する考え方、専門教育・研究に基づく高い技術力など、顧客の判断軸になる要素をすべて過不足なく情報構成しつつも、トータルの印象として安心や信頼を感じさせる上質で洗練されたデザインでなくてはなりませんでした。責任ある医療サービスであるだけに、細かい表現や情報の確認を重視しパンフレットの完成まで何度も取材と打ち合わせを重ね医院を訪れました。打ち合わせが受診終了後の夜中に及ぶこともしばしばでしたが、フォルテ矯正歯科の先生方のあるべき理想の矯正歯科への熱意をその都度肌で感じ、その想いもしっかりとパンフレットに込められたと感じています。

判型は、図や写真もゆとりを持って構成できるヨコ向きを採用。会社帰りの女性がバッグに入れて持ち帰りやすく、また、知人や友人、家族にも気軽に手渡ししやすい小型サイズを採用しました。紙面が小さい分、ページ数を増やしトータルで28ページ構成としました。また、改定の可能性がある料金表は差し込みのペラとしています。顧客の関与度が高いサービスとはいえ、28ページという分量を読者の関心を引きつけながら情報設計するためには、メリハリのあるコンテンツと視線を誘導するデザインの綿密な連携が必要です。章立ての扉ページや、色を使ったゾーニング、イラストの挿入などデザインの細かな工夫で、専門性の高いコンテンツを「読み物」として成立させています。人々の健康で幸せな暮らしに関わるサービスだからこそ、医療関連のメディアとしての信頼感、誠実さを重視しつつ、また同時に、美やメンタルヘルスにも関わる自己投資としてのサービスの側面もあるからこそ、前向きで素敵なブランドイメージづくりも意識して、横浜フォルテ矯正歯科らしい誠実でありながら高級感あるデザインを目指して制作を行いました。