会社案内制作実績
(業種|アパレル・繊維)
帝人株式会社
国内外のユーザーに向けた、世界で通用するパンフレットデザイン
海外への事業展開に欠かせない
グローバルな視点を
パンフレットデザインに凝縮
成熟期に入った国内マーケットの枠組みから抜けるため、もしくは成長期を迎えた新たなマーケットへ進出するために、グローバル化を目指す日本企業も珍しくなくなった昨今。海外展開を見すえた会社案内や製品カタログを制作する企業が増えています。本案件をご依頼いただいた帝人グループは、炭素繊維や樹脂といったマテリアル事業、ヘルスケア事業、IT事業などを主軸にして、すでに世界20か国以上に拠点を展開。世界的なシェアをより盤石なものにするために海外向けのパンフレットを制作しています。ターゲットに含まれるのは、ヨーロッパやアジアのユーザー。つまり「世界で通用するパンフレット」が最重要テーマになるわけです。英語版・中国語版にローカライズされるため、国内版パンフレットには、海外戦略のコミュニケーションツールとしても機能するデザインが重視されました。従来のパンフレットを根本から見直して、メリット・デメリットを抽出。そこへグローバルな視点を加え、デザインに落とし込んでいます。パンフレット制作にあたっては、同社に所属する外国籍のご担当者さまの意見が大いに活かされています。その熱意に後押しされて、シンプルかつブランドメッセージがダイレクトに伝わるパンフレットに仕上がりました。
最低限の情報にしぼり込んで、
余白を効果的に使った
シンプルなデザインに昇華
「海外の会社案内のように、読みやすくしたい」。これが同社からの強い要望でした。情報をもれなく掲載するパンフレットもひとつの手法ではありますが、それをあえて避けて、最低限の情報だけにとどめています。これにより紙面の余白を大胆に活かすことができ、規則性にとらわれない自由度の高いレイアウトに。シンプルでいて洗練されたイメージを演出できます。企業理念や製品情報、沿革といったコンテンツは一般的な構成になってはいますが、ビジュアルやレイアウトにメリハリをもたせ、最後まで読み手の関心をひきつけるよう意識しました。人物写真を大きく配置しているのは、同社製品が人々の日常に寄りそった存在であることを強調するため。様々な国籍のモデルをセレクトしているのは、世界各地に拠点を展開する同社ならではの配慮といえます。本案件で一番の肝になったのは、キービジュアルにご提案した赤い「+」(プラス)マークのロゴ。「+」マークは、同社が社会に与える付加価値や「QOL(quality of life)」への貢献を象徴したもの。縦の線が横の線との交差部分で途切れているのは、あらゆる課題や障害を乗り越える突破力を表現しています。キービジュアルはもちろん、各ページのあしらいとしても効果的に配置しました。