パンフレット制作実績
(業種|IT・通信)
KDDI株式会社
“先進性”と“人間味”が絶妙に調和したパンフレットデザイン
コンセプトを刷新し、お客様独自の強みをデザインに昇華する
「be CONNECTED」は、KDDI株式会社が顧客に向けて配布している広報誌。BtoB事業で推奨しているデジタルトランスフォーメーション(通称:DX)に関する情報が収められています。DXとは、デジタル技術によってもたらされるイノベーションのこと。現在、同社が注力するサービスのひとつになっており、顧客にDX導入を促すのがこのパンフレットの狙いです。ターゲットは、管理職クラスのビジネスパーソン。社員インタビューや有識者対談、導入実績といったコンテンツを盛りこみ、ビジネス誌のような体裁で業界のトレンドを紹介しています。本案件は、2号目から制作を担当することになりました。主要なコンテンツは、1号を踏襲。制作にあたっては、デザインコンセプトの刷新・立案が大きなテーマになりました。こちらからご提案させていただいたのは、“先進性”と“人間味”をデザインの柱にすること。次代を牽引する最新のテクノロジーだけでなく、顧客によりそう血が通ったサービスを持ち合わせているのが同社の強み。表紙デザインでは未来への期待感を、中面の写真では現場での熱量を表現できるよう意識しています。
ビジュアルを通して、未来を見据えた先進性と現場での息づかいを訴求
同社の“先進性”を象徴するのが表紙のビジュアルです。デザインコンセプト立案の際には、表紙のビジュアルについて「巨大インフラをイメージさせること」「未来を感じさせること」「俯瞰からの景観であること」などのルールを設けました。これにより、パンフレットそのもののコンセプトがより際立って、読み手へメッセージがダイレクトに伝達されるわけです。候補に挙げるビジュアルは、毎号10パターンほど。これまでに高層ビルが林立する都市景観や市街地を貫いて地平へ伸びる幹線道路などが表紙を飾りました。中面で使用する人物写真は、被写体の息づかいが伝わってくるような写真をセレクト。下から煽るような写真や身振り手振りを交えた写真などを効果的に配置して、ポートレートでは出せない現場の雰囲気を演出しています。そのほか、2号目からの試みとして、本文の内容と連動したサブカットを多用するように。これにより誌面にメリハリがつくだけでなく、情報量に厚みが増して、読みごたえのある内容になります。当初の予定通り“先進性”と“人間味”という要素の異なるキーワードが絶妙に調和したパンフレットに仕上がりました。立案したコンセプトは、3号、4号……と継続して引き継がれています。