パンフレット制作実績
(業種|その他団体)
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
ビジネス誌のエッセンスを散りばめた、スタイリッシュなパンフレット
IoT活用に取り組む企業の
モチベーションを高める
ビジネス誌のようなパンフレット
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は、個人情報保護への配慮や情報の信頼性確保のための手段や制度を整備する団体です。2015年から2019年まで3年半にわたって取り組んできた「IoT推進ラボ(先進的モデル事業推進ワーキンググループ)」の活動も、その一つ。社会インフラを支える技術として注目されるIoT(Internet of Things:モノのインターネット化)の活用を推進することを目的としたプロジェクトです。今回制作したパンフレットはその活動内容を総括する報告書。元IoT推進ラボ会員企業に配布されるほか、「CEATEC」(IT、エレクトロニクスの国際技術展)など各種イベントの来場者にも配布されるものです。しかし、活動報告書となると、どうしても“お役所的”な、形式的で味気ない媒体になってしまいがち。興味・関心を持って手に取り、読んでもらうためには仕掛けが必要です。そこで、私たちがご提案したのは「1号かぎりのビジネスマガジン」というコンセプト。報告書に「IoT Acceleration Mag」というタイトルを与え、IoT活用に取り組む企業のモチベーションを高め、これからの挑戦に向けて背中を押すビジネス誌のようなデザイン・内容を目指すことにしました。冊子の冒頭に業界のトレンドを伝える読み物コンテンツを入れたり、「特集」のような位置づけでIoTビジネスでめざましい成果を挙げている起業家たちへのインタビュー企画を入れたりといった工夫は、雑誌の作法と言えます。IoT領域の最新動向や今後の可能性を感じさせる、メッセージ性の強い誌面になっています。
デザイン、写真、体裁――。
雑誌の意匠を盛りこんで、
注目を集める誌面構成に
雑誌に倣ったのは、構成だけにとどまりません。たとえば、二段組み・三段組みのフォーマットを使い分けることで、コーナーごとに異なる印象を与えています。IoT推進ラボの活動内容や活動成果を定量的に紹介するコーナーでは、インフォグラフィックを用いてわかりやすく伝えています。インタビューページのポートレートも、こだわった点のひとつ。行政機関の刊行物は、クリーンでさわやかなポートレートを使いがちですが、本案件は「IoTビジネスの現場」の雰囲気をリアリティをもって伝えるために、普段の仕事場で、あえて雑然とした状況のまま撮影しました。ファッション関係の媒体を得意とするフォトグラファーに依頼し、コントラストの強い写真を撮ってもらいました。そのほか、特集扉をつくる、奥付を付ける、背表紙をつくる、など、雑誌のエッセンスを各所に散りばめています。目の覚めるような蛍光イエローのキーカラーは、企画制作プロセスの早い段階から決まっており、表紙のほか誌面の要所要所に配しています。冊子を手に取った人が「IoT領域の勢い」や「IoTビジネスの可能性の大きさ」を感じ、そこに携わる自身への自信や期待感を持ってもらう効果を狙いました。 冊子をいち早く配布した「CEATEC」の会場でも、この蛍光イエローが際立ち、目を引いたと、クライアントからも好評をいただきました。