パンフレット制作実績
(業種|IT・通信)
KDDI株式会社
IT・通信系企業のBtoBソリューションを伝えるパンフレットデザイン
情報量の多い企業広報誌は
ブランド醸成と読みやすさの
両軸でクオリティを追求していく
国内・国際通信全般の事業を手掛ける通信大手のKDDIは、BtoB事業として企業のデジタル化、ICT導入などで業務の効率化を図るデジタルトランスフォーメーション(DX)をサポートするサービスを展開しています。広報誌『be-CONNECTED』は、同社のソリューション事業部が発行元となり、DXの重要性の啓もうとともに、具体的なDXサービスの理解促進、KDDIをその実践のパートナーとして認識してもらうことが狙い。発行自体は4冊目ですが、アートアンドサイエンスが手掛けてから今回で3冊目となりました。びっしり詰まった文字情報の羅列だけでは、DXの重要性や将来性を具体的にイメージしてもらうことは困難です。課題としたのは、読者にDXを自分事として捉えてもらう共感性を意識し、読み物としての読みやすさとデジタル化の現場を伝えるページづくり。「DXによって自社が成長していく予感を覚える」ような体感を読者にもたらす、そんな“意欲が高まる”冊子を目指して、エディトリアルデザインを追求しました。文字量は減らしても情報量は減らさないために図表を積極的に活用し、どうやって情報取得にかかる読者の負担を軽減させるか、にこだわっています。
情報がしっかりと伝わる写真を
論理的に考える
テキストの視覚化とともにこだわりたいのは、やはりどのような写真を撮影・選択するのか、という点です。「脱会議室」をテーマに、人物写真の撮影の仕方・選択の仕方を工夫し、可能な限り、クライアントのソリューションが活用されている「現場」での撮影を心掛けました。これによって、「どのような取り組みに関する記事なのか」が一目瞭然となり、情報取得のクオリティを高めることができます。また、冊子の顔となる表紙のデザインには、インフラを担う企業イメージの演出とともに、扱う被写体は都市や巨大構造物を俯瞰したものを意識して選択しました。構造物のダイナミズムと青みがかった夜明けのイメージをトーン&マナーに設定。単純にスケールの大きなランドスケープでは該当しません。被写体に込めたい意図が異なるのです。どこか未来を感じさせるような、クライアントのソリューションサービスとイメージが重なる被写体を追求し、なぜこの被写体を選択したのか、を理路整然と説明できることが重要なのだと考えています。