パンフレット制作実績
(業種|運輸・物流)
日本通運株式会社
ダイナミックな表紙デザインで国内・外の顧客を惹きつけるパンフレット
美術品輸送のスペシャリストであることを
世界に訴求するパンフレットデザイン
日本通運株式会社は業界最大手の総合物流事業者。創業からおよそ150年に渡り、国内における物流業の発展に貢献してきました。事業内容は多岐にわたり自動車輸送、鉄道輸送、航空輸送……とあらゆる分野に進出し、社会や人々の暮らしを支えています。一般にはあまり知られていませんが、じつは美術品輸送のスペシャリストとしての一面もあります。その歴史は古く、1951年にサンフランシスコで開催された日本古美術展での美術品輸送が原点にあります。今回のご依頼は既存パンフレットのリニューアルでした。70年もの間培われてきた運搬能力や実績を広く伝え、同社が美術品輸送において日本を代表する企業であることを訴求する内容となっています。配布するのは展示会の展覧会主催者やスポンサーなど。顧客対象は国内のみならず海外へも間口を広げています。国内の美術品を国外輸送することも多いため、海外の美術関連シンポジウムでの配布も考慮して英語版も作成。そのためには日本人と外国人の両者の心に刺さるデザインでなくてはなりません。競合他社のパンフレットに埋もれることのないよう様々な工夫を散りばめました。
日の丸を豊富とさせる表紙デザインで
業界での存在感をアピール
パンフレットの表紙は日本通運のブランド力を前面に押し出し、ロゴをダイナミックに展開。遠くからでも目を引くデザインは日本を象徴する日の丸を想起させ、国内の人には“日通らしさ”を、国外の人には“日本らしさ”を想起させるクリエイティブを実現しました。同社が制作してきたパンフレットにおいて、これほどインパクトのあるロゴの使い方はとても稀なことなのだとか。同社ご担当者様がパンフレット制作にかける意気込みの表れともいえます。中面の見開きでは同社の強みである「70年の実績」「梱包へのこだわり」「設備と多様な輸送チャネル」「技術の伝承」を紹介。紹介文に使うフォントも冊子の世界観を構築するための重要な要素になります。今回はちょっとユニークな「凸版文久ゴシック」を採用することに。読みやすく、ほんのりと歴史を感じさせます。堅実に歩み続けてきた70年間の軌跡をより深く知ってもらうため、ページ下段にはこれまでの代表的な輸送案件を列挙。当時の現場を収めた貴重な写真も併載しました。キーカラーは当初赤色・黒色・白色を中心に使う予定でしたがご担当者の要望を踏まえて青色とオレンジ色を追加。色彩の調和を保ちつつ、赤色が主体に見えるバランスに仕上げました。