2つのツールを一体化！予算の制約を打破する発想に驚き

ヨガスタジオを運営する当社・TYGがプロデュースする、ヨガブランドの「samavsm（サマビズム）」。展示会に向けて、アートアンドサイエンスに相談したのは、ブランドのポスターの制作と、カタログのリニューアルでした。アートアンドサイエンスには、以前にもヨガのポーズ集や海外ヨガブランドの雑誌広告などのデザインをお願いしたことがあり、アイデアやデザインのクオリティについては信頼をしていました。今回は、自社ブランドにとって重要なプロモーションツールをつくるというタイミングで、ぜひまたお願いしたい、と。ただ、ちょうどヨガスタジオの雑誌広告の出稿も控えていたタイミングで、予算やスケジュールにあまり余裕がありませんでした。なので、正直難しいお願いかなとは思いつつ…、雑誌広告のデザインも含めて、いっぺんにお願いしてしまったんです。その結果、提案していただいたのが、表がポスターで裏がカタログというアイデア。2つのツールを一体化させてしまおうというものでした。ページもののカタログをつくろうと思っていたので、その発想はまったくなかったのですが、驚きがあって、かつ全商品ラインナップを一覧できるという機能面でのメリットにも惹かれ、このデザインで進めていただくことにしました。

制作スケジュールは、本当にタイトでした。ポスターとカタログが一緒になったとはいえ、雑誌広告もあわせて約2週間で構成から撮影、デザインまで…。提案のレベルや品質は信頼していたので、ほぼお任せでお願いできたからいいものの、普通じゃこうはいかないですよね。撮影もちょうどご提案いただいた構成に合うかたちでモデルなどを手配できたので、タイミングの良さにも助けられましたが、何より柔軟でスムーズな進行のおかげだったと思います。特に、TYGやsamavsmが持っているトーンやユーザー層、目指しているブランドイメージなどをしっかりと理解してくれていたことが、スムーズに進められたポイントだったと思います。アイテムを身につけた等身大のイメージをメインにした見せ方や、素材感や豊富なカラーバリエーションの丁寧な訴求の仕方など、こちらが伝えたかったことをぴったりと具現化してくれたという感じで、デザインを見てすぐに「これこれ」と思いました（笑）。

ヨガをされている方って、オーガニックな志向を持っていたり、素材にこだわる方が多いんです。samavsmのラインナップも、そうしたニーズに応えるものを揃えていますし、今回のカタログでもその部分には気をつけたくて、紙にもこだわりたかったんです。そのお願いも、「キャピタルラップ」という紙を使うことで、見事に解決してくれました。この紙、普通は包装紙などに使われている紙みたいなんですが、ちょうどいい素材感があって、印刷の仕上がりも落ち着いていて、しかも上質紙のように高くない。あと軽くて小売店などにまとめて持って行くときも重くないので、実際の販促時にもとても助かっています。というのも、このカタログ、結構たくさんの方が持って行ってくれるんです。ヨガスタジオの体験講座のときなども、他のチラシよりも早くなくなってしまうくらいで。形もデザインも素材感も、「何かいいことが載っていそう」っていう雰囲気があるんですよね。あと、その場で広げてみんなで一緒に見られる点も、生徒さんやお客さんはもちろん、スタッフにも好評です。ページもののカタログは、一人の世界のものになりがちですが、大きく広げられることで、カタログを通したコミュニケーションが生まれました。今後も、店頭ポスターや販促ツール、そしてコミュニケーションツールとして、うまく活用していきたいと思っています。