株式会社ハイロックス(業種|製造業)
開発思想から考えてくれたデザインで新製品の魅力がより伝わった
命題は次世代機発表に向けたハイクオリティなパンフレット
私たち株式会社ハイロックスは、デジタルマイクロスコープやズームレンズなどの開発製造を行う光学機器メーカーです。次世代を担うフラッグシップモデルの新機種発売に向け、新たなパンフレットの制作をアートアンドサイエンスに相談しました。新製品のコミュニケーション戦略は全社的なプロジェクトです。そこで、主力製品の次世代機を開発できたこともあり、デザインもコンテンツもこれまでにないハイクオリティなパンフレットを制作しようという話になったのです。ハイロックスはこれまでも展示会への出展を積極的に行ってきました。そこで配布するパンフレットなどの販促ツールは充実していたのです。しかし、製品の開発思想まで伝えるコンセプチュアルなパンフレットの制作は今までになく、今回がはじめて。国内にとどまらず、海外からの引き合いも増えてきた状況だったので、はじめから英語版も制作する前提で海外事業部も巻き込んだプロジェクトとなりました。きちんと新製品のことを理解してくれるのか。伝わる内容になるのか。パンフレットの仕上がりはどうなるのか。ドキドキした気持ちもありつつ、楽しみにプロジェクトを進めていきました。
「わかった!」になるまで続ける粘り強いヒアリングに驚きました
ハイロックスの製品は非常に専門性の高い機器です。そのため、きちんと製品を理解するまで時間が掛かる。最初、どこまで理解をしてくれるのだろうか、という思いが正直ありました。ですが、そこはやはりプロフェッショナル。アートアンドサイエンスは、製品や会社について粘り強くヒアリングし、よく理解してくれました。ヒアリングの段階で出てくる「わからないこと」をとても大事にして、最終的にデザインやキャッチコピーで解決するという手法には、正直とても感心をしました。パンフレットを制作する中でもっとも時間を掛けたのが、製品の特徴やポイントを理解してもらう行程です。制作スタッフみずから営業会議に出席してプレゼンテーションを行ったり、トップ営業マンのデモンストレーションをお客様の立場で体験したりと、とにかくユーザー視点にこだわった姿勢には驚きました。とても大変だったでしょうが、根気強くヒアリングを重ね、製品への理解を深めてもらえたことで、ページの構成や掲載情報の取捨選択がスムーズに行えたのだと思っています。「デザインされた読みやすさ」を、身をもって体験することができました。
スペック情報を最小限に抑え3DCGで構造を表現したことに感動
専門機器のパンフレットは、競合他社を強く意識するため、スペックの羅列や数値的な分析結果の掲載が大部分を占めてしまいます。もちろん、スペックは必要な情報ですが、読む人のことを考えると本当に読みやすいのか、という疑問も残ります。そんな専門機器のパンフレットを制作するにあたり、アートアンドサイエンスが提案してくれたコンセプトは「ハイロックス独自の揺るぎない特徴と開発思想」というものでした。新製品はこれまでの実績や経験、技術力、開発力、そしてデジタルマイクロスコープという製品の培ったすべてが集結したものです。その分、関わった人間の思い入れは強く、設計部門や品質管理の担当者、営業など、それぞれの考えがありました。今回、アートアンドサイエンスがパンフレットのコンセプトを明確にしてくれたことで、その多くの関わってきた人の意見を完成形に導いてくれたと思っています。機構設計部分を3DCGで表現するという、今までにない試みは、アートアンドサイエンスから出たアイデアです。開発思想が新製品を訴えるようなパンプレットが完成して、私たちはとても嬉しい気持ちでいっぱいです。美しく、見やすく、わかりやすい仕上がりに満足していますよ。
制作実績
検査機器メーカーの製品撮影にこだわったパンフレットデザイン
- 制作物
- パンフレット
- 仕様
- A4中綴じ32P
- 紙
-
- マットコート135kg
- 表紙マットPP加工
もっと詳しく