書籍『フードパッケージと食品アイテムのデザイン』
“カテゴリーは多岐に渡りますが、すべてのデザインが繋がっている共通テーマは「食」。食べ物そのものや器やパッケージのデザイン、食べ物を素材にしたアート作品、食器を使ったインテリア、店舗や企業コンセプトなど、ハイセンス&クオリティーの作品群に圧倒されること間違いありません。豊富な写真でデザインと食の融合を魅せる、切り口の変わった面白い作品資料集です。ウエハースをかたどったカバーデザインも「ブックデザイン」として秀逸(出版社からのコメント)”
タイトルには「フードパッケージ」とありますが、眺めているとそのカテゴリを忘れてしまいます。というのも、これパッケージなの?! というほどアイデアの奇抜なものや、ノベルティに近いグッズ、ポスターやフライヤーなどの平面グラフィックまで、「食べ物」に関連するという括りが無効になるほど様々なグラフィックデザインのアイデアに溢れているからです。掲載の作品は数も多く、デザイナーがアイデアを考える時のインスピレーション・ソースとしても役立つでしょう。また、パッケージデザインの作品集としては、比較的洗練されたデザインとアート感覚のプロダクトが多いので、知性的でウィットに富んだプロジェクトの参照元としても頼れる存在です。あえてギャップをあげると、いわゆる「売れるパッケージデザイン」「売り場で勝つデザイン」をお探しの方には少しコンセプトが違うかもしれません。
Amazon:『フードパッケージと食品アイテムのデザイン』